建築士とは

 建築士には、設計などをおこなえる建物の規模によって、一級、二級及び木造建築士の三種類があります。建築士法では「資格を定めて、その業務の適正をはかり、もって建物の質の向上に寄与させることを目的とする。」としています。
  つまり、一般の人や建築の知識が薄い人が設計をおこなうと危険な建物になってしまいます。

そこで、一定以上の知識を有した者に資格を与え、安全で適正な建物を造ろうとしているものです。
  そして、建築士が建築関係の法律に違反したときは免許取り消しなどの懲戒処分を受けることになり、重い責任があります。
組織概要

建築士の役割について

   設計事務所とは

 設計事務所には、独立した事務所と施工会社(ハウスメーカー)に付属したものとがあります。
 独立の設計事務所は、建築主と直接「設計・工事監理契約」を結び、建築主から報酬を得て、建築主のために業務をおこないます。
 施工会社に付属した設計事務所は、自社に工事の依頼あったものについて設計をおこない、報酬はほとんどの場合、工事費に含まれています。ただ、施工会社の設計は簡単なプランを作成するだけで、業務のほとんどを下請けの設計事務所(大願事務所という)に依頼していることが多いようです。

   設計事務所の業務

 独立した設計事務所は、設計・工事監理のみならず、工事金額は適正であるか、不当な契約ではないかなどもチェックします。
 逆に施工会社の設計事務所は、自社の利益のために働いているということを理解ておく必要があります。
 たとえば一般的な木造住宅の場合、設計図は独立した事務所の場合、20〜30枚となりますが、施工会社の場合建築確認申請に最低限に必要な数枚だけということもあるようです。

 *(建築確認申請:建築前に地方公共団体へ申請し、建築に確認を受けること)

   工事監理と欠陥住宅

 欠陥住宅問題は、ハウスメーカーなどの設計施工で建てられた建物に集中しています。
 工事監理とは、建物が設計図どうりに造られているかをチェックし、手抜工事や不具合があれば是正の指示をおこなうことです。

 当然ではありますが、施工会社の建築士は自社の不利益となるような指示はしませんし、事実上工事監理をおこなっていませんので、あまり意味を成していません。したがって、欠陥や手抜きも多いのです。
 また、図面が少ないことにより、どのように造られているかが説明不足となり、「こんなはずではなかった」 などと、建築主とのトラブルも多いようです。

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